最新受給事例のご紹介
- うつ病で障害厚生年金2級認定、年金支給額約140万円を受給できたケース
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相談者
男性(50代)(障害者雇用) 傷病名 うつ病 申請結果 障害厚生年金(2級) 支給額 年間支給額 約140万円 申請内容
1年ほど前に一度ご相談をさせていただいた方から、再度、障害年金のご相談を受けました。前回の相談後に、当時の主治医に相談したところ、診断書を書いてくれそうもないとのことで、いったん申請を中止したとのことでした。
今度、主治医が変更となったため、改めて障害年金の申請をしたいとのお話しでした。
初診日からは、10年以上経過していましたが、カルテは残っており、無事に初診日の証明書を取得することができました。
次に、障害認定日の時点(初診日から1年6か月経過時)の診断書を取得することになりますが、取得にあたっての問題がありました。
問題は、障害認定日時点の病院に入院していた時に、病院との間で行き違いがあり、診断書を書いてもらえないのではとのことでした。
また、障害認定日から3か月以内の間に、入院、退院、復職があり、3か月の間のどの時点での症状や就労状況を書いてもらうかにより、診断書の内容が大きく変わってくることが予想されました。
当センターで診断書の依頼書を作成しましたが、「入院中、休職時」の時点での診断書を記載してもらうように要請しました。しかし、診断書を取得すると、退院後復職時点での内容で書かれていました。また、診断書の中に、障害年金に否定的な具体的な記述が何点かありました。
その後、現在の時点の診断書を取得しましたが、本人の病状や就労状況が的確に反映された診断書となっていました。このため、過去の障害認定日時点の診断書を提出する場合、現在の時点の診断書の審査にも影響が及ばないかが懸念されました。
こうした問題点について、当センターの社会保険労務士が本人によく説明し、過去の診断書を提出して申請するかの相談をしました。本人の意向としては、過去の障害認定日の時点の診断書も提出したいとのことなので、意向のとおり提出することになりました。
現在、障害者雇用(特例子会社勤務)で、週5日、1日8時間の勤務をしていたため、病歴・就労状況等申立書では、就労時の具体的状況、就労の困難性などを詳しく記述しました。また、障害認定日時点の入院中の状況についても、本人からのヒアリングを踏まえ、手厚い記述を行いました。
申請結果
申請から約2か月半ほどで審査結果が下り、障害厚生年金2級の認定を受けることができました。障害年金の年間支給額の合計は、約140万円ほどでした。
ただ、障害認定日に遡っての請求は認められませんでした。もし、入院中の時点の診断書を記載してもらえれば、遡っての請求も認められたのではないかと思われる事例でした。本人は、いったん諦めていた障害年金について、無事に受給することができ、将来の安心を得ることができたとおっしゃっていました。